医療従事者向け
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「真実を見つめる」2006年2月
細胞の構造や運動を支える時、このひも状のActin polymerがバラバラになったり、また互いに集合して束になったりすることで細胞の形が変化できるようになるが、運動器疾患を扱う臨床家にとって、非筋細胞における Actin polymer の重合の様式を知ることは重要である
柔道整復師のための解剖学シリーズ 顎関節4
顎関節シリーズの最後に「いわゆる顎関節症」の中で、円板が前内方転位しているために開口音(click)や開口痛、あるいは開口制限を生じている例に対し、効果的な顎の体操療法を紹介します。
「真実を見つめる」2006年1月
我々柔道整復師は外傷に対して保存的治療を行うことから必然的に全ての施術や治療を皮膚上から行うことになる。組織学的にいえば体外からの刺激はどんなものでも、少なくとも、角質細胞層、上皮細胞層、基底膜構造、真皮構造、皮下結合組織構造を経ていることになる。このような組織の中にさまざまな感覚神経、腺組織、自律神経系、脈管系が絡み合っている。このような組織の中で、体外と体内を分ける重要な細胞外基質 ECM; Extracellular matrix が基底膜構造である
「真実を見つめる」2005年12月
骨ではコラーゲン以外のさまざまな非コラーゲン性糖蛋白質で骨化が調節されている。我々柔道整復師は、このような糖蛋白質の存在が骨の特性に大きく関与しており、骨折の治癒過程に影響を与えていることを知らなければならない。
柔道整復師のための解剖学シリーズ 顎関節3
我々柔道整復師は、顎関節脱臼に対して経験的に筋の緊張を除けば簡単に整復できることを知っていました。しかし、脱臼の解剖学的解明は一切なされないまま、口外整復法か口内整復方(指法・母法)など、いわゆる船底式整復法が行われてきました。その操作は、まったく偶然に、Open Lock の際、後方に残こされてしまった関節円板が前方に移動できる環境を与えていたのです。
「真実を見つめる」2005年10月
CAM(cell adhesion molecule)細胞接着分子 は、それらの分子形態と特性から、およそ5群に分けられている(Fig. 2)。これらの CAM は、細胞の目とも腕とも言い換えることができる。血球細胞に限らず、すべての細胞はこのような細胞膜上に顔を出している分子群で会話しているのである。
柔道整復師のための解剖学シリーズ 顎関節1
いよいよ顎関節脱臼のことについて触れてゆくことにしましょう。関節包が一部明確でない1)、外側靭帯など靭帯構造が明確でない…などの解剖学的特徴をもつヒトの顎関節が脱臼するとなると、いわゆる関節頭が生理的範囲を越えて、関節窩を逸脱して、靭帯が断裂して…などの脱臼の定義をどこに当てはめられるでしょうか。