Kojimachi Dr.Shiraishi Japanese Osteopathy -since 2009-

 

〒102-0083東京都千代田区
麹町4-8-27
丸三國友ビル2F

     

03-6268-9453

      

側弯症の治療はこちら

(株) シュロスベストプラクティスジャパン

(株) Schroth Best Practice Japan

最新の側弯症のシュロス式運動療法と装具をドイツから

柔道整復師のための解剖学シリーズ 顎関節2

顎関節脱臼とは、口腔外科領域で Open Lock 1)と称されるものとなんら変わりのないものであることはすでに述べました。これまで我々柔道整復の世界では、口外整復法か口内整復法(指法・母法)など、整復法についてのみ議論されてきました。しかし、それら様々な操作は単に偶然に、Open Lock の際、後方に残されてしまった関節円板が前方に移動できる(整復?)環境を与えていたに過ぎなかったのです。

顎関節脱臼では、閉口できるようにするという整復操作も重要ですが、整復後の管理がもっと大切なのです。なぜ円板が後方に取り残されるのかについては様々なことが影響すると思われます。関節円板の前方内側1/3に付着する外側翼突筋上頭線維が、開口時、円板を関節頭の動きと同調させられない場合も考えられますし、また関節円板後方静脈叢 (Bilaminar zone)2)3) に十分血液が流入しない場合の影響も考えられます。・・・・・以後割愛

kaibou_html_4bd3b4a7

kaibou_html_4b392be6

kaibou_html_m74e87ac1

参考文献:1, Kai S. et al.: Clinical symptoms of open lock position of the condyle. Relation to anterior dislocation of the temporomandibular joint. Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1991, 74; 2 143-148. 2, Miyake M. et al.: Morphological study of the human maxillofacial venous vasculature; examination of venous valves using the corrosion resin cast technique. Anat Record 1996; 244, 126-132.. 3, Rees LA: The structure and function of the mandibular joint. Br Dent J, 1954, 96, 125-133