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「真実を見つめる」2005年11月

細胞接着に関する分子は蛋白質ばかりではない。細胞と細胞、細胞と細胞外基質の接着や反応性に対する調節分子として糖鎖がある。骨折や捻挫は、組織学的には細胞外基質の破壊に置き換えることができる。組織損傷修復の初期2日~5日の主役は炎症系細胞群(白血球、血小板、マクロファージなど)であり、この時期それら細胞のサイトカインネットワーク無しには、その後の組織修復の過程は成り立たない(1)。このようなことは病気の成立や治癒も同じなのである。近代において医科学を「知る」とは、分子生物学的に知ることである。それ以外にはないのである。これまでサイトカインや接着分子について蛋白質を中心に話をすすめてきたが、細胞と細胞外基質の化学反応に対する糖鎖の関与について述べたい。

細胞外基質(ECM; Extracellular matrix) の糖鎖構造物にプロテオグリカン (PG; proteoglycan) と呼ばれる高分子構造がある。このシリーズでの軟骨基質の話の中で取り上げたことがある。さまざまな分子量のプロテオグリカンがあり、コンドロイチン硫酸をもつものとヘパラン硫酸を持つものに分けることができる。(Fig. 1)。われわれ柔道整復師に関係が深いプロテオグリカンは、軟骨組織のプロテオグリカン PG-H であろう。この PG-H は、Type II collagne, Type IX collagen に HA が結合し、その HA に Core protein (コア蛋白質)がいくつかの結合蛋白質により結合しており、その蛋白質に GAG 鎖(Glycosaminoglycan chain) がたくさん結合している巨大分子の複合体である。・・・・・以後割愛

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参考文献: 大塚吉兵衛・安孫子宣光: 医歯薬系学生のためのビジュアル生化学・分子生物学、 1998 日本医事新報社.   宮坂昌之 編: Bioscience Series 接着分子 –分子機構と臨床への応用」 1993 中外医学社

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