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「真実を見つめる」2004年7月

コラーゲン分子が集合してコラーゲン線維になる。分子数百本で直径数百 nm の線維ができあがる。結合組織の中では、それらの線維の間を糖鎖などコラーゲン以外の様々な分子が埋めている。それらの構成の違いが組織の特性を生み出してゆく。

Fig.1は 2本のType II collagen の線維(直径数百nm)間に PG(プロテオグリカン)がどのように配置されうるかを図示したものである。PG は、コアプロテイン (Core Protein) に GAG鎖(Glycosaminoglycan) が結合している巨大なポリマーである。軟骨組織では Type II collagenと GAG鎖(特に硫酸基を含んだ)が血管の無い特有の組織を作り上げている。Collagen (Type II) として示される白黒の帯状の線維で黒い帯状に示される部分は、TEM (透過型電子顕微鏡) 観察用に染色した際に示される電子密度の高いところである。コラーゲン分子が重合して線維になってゆく過程で生じる 35nm の分子端-端隙間を示している。白い帯1本と黒い帯1本で67nmの幅になる。図中の下のイラストで糖鎖との大きさや太さを比較してほしい。腱や靭帯もこのようにコラーゲン線維と糖鎖を中心に他の多くの分子が様々な形で存在して構成されている。Fig. 2 はコラーゲン線維を SEM (走査型電子顕微鏡) で観察している。ここではTEMで示された白黒の帯がでこぼこにみえる。・・・・・以後割愛

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参考文献: Marcel E. et al.: Collagen Vol. II, Biochemistry & Biomechanocs, CRC Press, Florida, p41-65, 1988.    Rawn J. D.: Biochemistry first Japanese ed., Igaku-Shoin, Tokyo, p79-98, 1991

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