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「真実を見つめる」2005年2月

骨折といえば、これまで基礎医科学研究の中心は線維芽細胞など線維形成細胞を中心とした結合組織そのものにあった。例えば TGF-β、BMP, OPN, などのサイトカインネットワークによって骨折仮骨形成を調節していることは、すでに周知のことである。骨折仮骨形成の研究は、骨発生や軟骨の研究にも通じるが、軟骨細胞の分化や骨組織への置換に、cbfa-1/Runx-2, IHHなどの遺伝子が深く関与していることも解ってきた。

前回述べたように、近年、神経科学が発展し、これまで目にみえなかった痛みも組織学及び分子生物学レベルで可視化されるようになった。そして神経特有に発現されていると思われていた分子が、その他多くの細胞でも合成分泌されていることも解ってきた。柔道整復に関連が深い骨折においても同様であり、Asaumi (2000) らはICRマウスの肋骨骨折仮骨の形成の場で、ほとんどの骨形成細胞に NGF (neuron growth factor) が発現されていることや、NT3 (neurotrophin 3) が仮骨部のほとんどの骨芽細胞様細胞と肥大軟骨細胞で観察されたことを免疫組織化学や RT-PCR 法などによって示している (Fig. 1)。・・・・・以後割愛

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参考文献: JIAN LI et al.: Bone Reinnervation After Fracture: A Study in the Rat. JBMR, Vol. 16, No. 8, 2001.

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