思春期特発性脊柱側弯症の患者さんに対するボストン型装具の効果について報告
テキサス州にある病院(Texas Scottish Hospital for Children))からの論文を紹介します。
2010年の思春期特発性脊柱側湾症(Cobb 角 25~45°)の患者さんに対するボストン型装具の効果について報告されています。
Risser stage が若いほど装具の効果が高いこと、装着時間が12時間以上/日の場合、もっともCobb角の進行が抑えられた(<6°)こと(調査した側弯症の患者さんの82%に効果あり)、7時間~12時間/日の装着では、Cobb角進行抑制の効果が61%に低下すること、7時間/日よりも少ないと、31%まで低下してしまうことが示されています。
結論として、12~23時間/日の装着が効果的であるということのようです。23時間/日ということは入浴時以外は装着ということなりますが、この論文では12時間以上/日を守ることで十分ではないかと述べています。また、学校にいっている時間に装着していた方が効果が高いともいっています。しかし、運動療法のことについては言及していません。23時間/日で装具装着した場合、一日1時間しか脊柱を自由に動かすことができないということになります。成長期にあって、装具を一日1時間しか外せないことを指導する場合、身体の運動量が極端に減少することを考えなくてはなりません。たとえ cobb 角が25°以上あっても、体育などの運動中は装具を外して自由に活動させることをすすめる専門医もいます。装具を装着し続けてもらうためにも、たとえ1時間でも、装具を外している間の運動(療法)は必要だと思います。
紹介者 白石洋介 森 倫範(2010 06 24)