第64回 日本東洋医学会学術総会 in 鹿児島 お陰様で盛会の内に終了いたしました.遠くからご参加いただき誠にありがとうございました.
今後も本学会における一分野として位置づけていただけるように努力してまいりますので,今後ともどうかよろしくお願い申し上げます.
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本年5月末に開催される 「第64回 日本東洋医学会 学術総会」において、トランスレーショナル研究で創る鍼灸/柔整の科学 “ と題したシンポジウムが開かれます.
会場 鹿児島県鹿児島市 城山観光ホテル
開催期間 5月31日(金)~6月2日(日) ※当シンポジウムは1日(土)
本学会には,これまで柔道整復師の参加が認められておりませんでした.入会条件が,医師,歯科医師,薬剤師,鍼灸師に限られていたからです.しかし,この度,本シンポジウムの座長を務められる高岡 裕先生(神戸大学)の計らいで,柔道整復師である私がシンポジストの一人として招かれることになりました.
演題は 「触察の科学化に向けて – 免疫組織化学を用いた機能形態学的研究 –」で,基礎と臨床を結び付けたトランスレーショナルな研究として,運動器の皮下損傷(保存的治療の対象となる)の治癒過程で生じている皮膚の動きや硬さの変化を,組織学的に客観化しようとする試みを基にお話します.
近年,医療における代替医療の在り方が見直され,東洋医学と西洋医学,それぞれの良さを生かした医療が求められるようになり,それらを統合した医療(統合医療)が脚光を浴びています.しかし,柔道整復は未だ統合医療の一員として正しく認められているとはいえません.その理由の一つとして,柔道整復とはいったいどのような医療であるのかが明確に示されていないことがあると考えられます.そのような中,日本東洋医学会のシンポジウムで柔道整復師自身が柔道整復の触察技術について語る機会をいただいたことは,日本古来の伝統的な医療である柔道整復を,東洋の医学の一つとして,広く諸先生方に知っていただくきっかけを与えられたことと受け止めております.
この企画を有意義なものとするために、本シンポジウムの必要性を知る柔道整復師の皆様に一人でも多くご参加頂きたいと願っています。当日参加が可能です.ご多用とは存じますが,ご友人など,周囲の柔道整復師にお声掛けをしていただければと存じます.