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頭痛発生に関与する骨の形

脳底動脈頭痛の原因は多岐にわたっています。国際頭痛学会で定義や分類がなされています。その中で、11. [G44.84]の項に頭蓋・顔面や頚椎など、形態学的な問題に触れています。
向かって左図は、頚椎骨の横突起内を貫通する椎骨動脈と内頚動脈が示されています。これらが脳底動脈を形成します。内頸動脈は頭蓋内で大きくカーブを描いて脳底に入りますが、椎骨動脈は環椎と軸椎と後頭骨の入り口で大きくS字状に蛇行して脳底に入って行きます。
後頭・環椎・軸椎関節 (OAAJ; Occipito-Atlant-Axial-joint)の可動性や不安定性には、結構、個人差があるようです。ここの運動性(可動性)が低下することが、長年続いた場合、S字状に走行する椎骨動脈も同時にその運動性が低下することになります。そのことが頭痛や頭蓋内の諸器管への血流に影響しうると考えることは不自然ではありません。
更に環椎の椎弓の上面の動脈が走行する部分は、解剖学的に異なった形成がなされる場合があります。たとえば椎骨動脈が椎弓の中を貫通するように走行するなどです。すべてが症状に直結するとはいえませんが、各専門医による検査によって原因が特定されない場合、ここに紹介する形態学的諸問題のことも考慮することをお勧めします。

 

Grant's Atlas of Anatomy 10th ed. 1999 Grant's Atlas of Anatomy 10th ed. 1999 2

 

右側の2枚の解剖図は、Grant’s Atlas of Anatomy 10th ed. 1999 から転載させていただいています。後頭骨と第1・第2頚椎における短い筋群に注目していただきたのです。これらの筋の緊張が、結果として OAAJ の動きを低下させ、sS字状に蛇行して頭蓋内に入る椎骨動脈の柔軟性を低下させてゆきます。これらの筋群の緊張を自動運動で改善させることはとても難しいのです。なぜなら靭帯の緊張も考慮した方法が求められるからです。
OAAJ の特殊な運動性を熟知した治療者による適切な治療が必要なのです。

 

 

 

 

Grant's Atlas of Anatomy 10th ed. 1999 左の写真は Grant’s Atlas of Anatomy 10th ed. 1999 に掲載されているものです。人の頚椎レントゲン写真です。Aは屈曲させて、Bは伸展させて撮影されています。注目していただきたいところは、 OAAJ の動きです。本来なら後頭骨と第1頚椎 OAJ はもっと動くものなのです。長年、頭痛をお持ちで、耳鼻科、脳外科で医学的異常が認められない方の内、多くの方々で、このような OAAJ の運動性が失 われています。いわゆるうなずき運動(Scooping) ができなくなっているということです。これでは環椎(第1頚椎)から大孔に向かって脳底動脈を構成する椎骨動脈の流れが悪くなることは必至です。
当院では、筋緊張性頭痛に対して、OAAJ の可動性に着目した手技治療を行っております。。

 

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